秋の日は「つるべ落としと」は釣瓶が井戸にストンと落ちていくように、あっという間に日が沈むことの形容で使われます。つるべ落としとは急速に落ちることをいい、秋の日の入りの速さをとてもうまくに言い表しています。秋は日照時間が短く、西日が一気に沈み、あっという間に日没となります。 紅葉狩りやハイキングで野山を歩くときは特に注意が必要です。
静岡県長泉町には落差20メートルにも及ぶ名勝の滝、つるべ落とし滝があります。愛鷹位牌岳の中腹にある桃沢川の源です。一条の滝ですが、普段は枯れていることが多いため「幻の滝」とも呼ばれています。しかし、一度愛鷹山に雨が降ると、位牌岳の諸渓流がひとつになり、“つるべおとし”と称されるその姿をあらわします。ハイキングコースに組まれることもあり長泉町の観光名所となっています。
※ミニ知識より |