東北三大祭とは「青森のねぶた」「秋田の竿燈」「仙台の七夕」の ことです。東北の短い夏の夜を祭りで彩ります。最近では「山形の花笠」をいれて東北四大祭という言い方もあります。
・青森ねぶた祭り 日本を代表する火祭りとして毎年国内外から多くの観光客を集めることで知られる、青森の夏の夜を彩り熱く焦がすエネルギッシュな祭りです。夏の夜に浮かび上がるその姿は勇壮かつ幻想的。そして、人形の灯籠の「ねぶた」とともに数万人にもなる踊り跳ねる「跳ね人」が勇壮な太鼓や笛が奏でるねぶた囃子にあわせ、激流のように「ラッセラー」の掛け声を発し、乱舞する様は見る者を圧倒します。
・秋田竿燈祭り 毎年8月3日〜6日に秋田では竿燈祭りが開かれる。竿燈祭りとは、約800mの竿燈大通に約10,000個の提灯、約240本の竿燈が織り成す光と音の祭典。竿燈は大きいもので高さ12m、提灯の高さ64cm、提灯の数46個、重さ50kgといわれています。竿燈(かんとう)の起源は、「眠り流し」で眠気を払うための儀式といわれていて、五穀豊饒の願いが込められた伝統行事として始まり、七夕・お盆の祭が合体してできたものとされます。 現在では12mものたかさの竹竿に多数の提灯が揺れていますが、起源をたどると、普通の盆提灯にたどりつくようです。期間中、秋田市内は130万人の人出でにぎわいます。
・仙台七夕祭り 毎年8月5日から8日に開催される東北三大祭では青森、秋田に続き最後を飾る祭りです。8月5日には前夜祭の花火大会が行われ、6〜8日は吹流し、短冊、千羽鶴、巾着、くずかご、紙衣、投網の七つの七夕飾りが中央通、定禅寺通り、一番町通りを中心に行列をなします。これらの飾りにはそれぞれに家内安全、健康長寿、学問上達、厄除けなど意味があります。昨今では200万人を超える観光客でにぎわい、見るものにひと時の涼しさをあたえてくれます。
・山形花笠祭り 威勢のいい掛け声と花笠太鼓の勇壮な音色。華やかに彩られた山車を先頭に、艶やかな衣装と花笠をあしらった笠を手にした踊り手が、山形市のメインストリートを舞台に群舞を繰り広げます。花笠祭りはフラワーハットダンスの名で世界に知られ、国内外から毎年百万人近くの見物客が訪れます。踊りの起源は、五穀豊穰を願う田植え踊りであったとされ、笠にあしらった赤は、昔から山形の民に親しみの深い紅花(ベニバナ)を模しています。
※ミニ知識より |