6月、そろそろ陽射しも夏に近くなり、6月から7月にかけて全国各地で『山開き』『海開き』『川開き』が行われます。 もともとは『山開き』が最初。その昔、名のある山は信仰の対象で普段は登山が禁じられていました。夏の一定期間だけ信仰行事として解禁され、これが『山開き』の起源です。名山を祀る神社では“山開祭”“開山祭”などの行事がとり行われ、富士山では7月7日浅間神社での山開祭、木曽の御岳では7月10日、岩手山は6月15日など。山開きに倣ったのが海開きや川開き。海開きは海水浴の解禁日で、地方によって異なりますが一般的には7月1日あたりが多いようです。
川開きは、もとは川遊びの解禁日で、特に江戸時代から行われている“両国川開き”は有名。両国橋を中心とした隅田川の下流一帯の茶店や食べ物屋、見せ物小屋などは通常夕方までの営業でしたが、旧暦5月28日から8月28日までの納涼期間中は夜半までの営業が許可されました。この頃始まった花火大会は、現在7月下旬の“隅田川花火大会”として復活しています。
※ミニ知識より |