奈良東大寺二月堂のお水取りは、21世紀になって1,250回目を越えました。新たな世紀に回を重ね、奈良時代の開始以来一度も休んでいません。お水取りのおたいまつは、毎年3月1日から14日まで行われます。 お水取りは正式には「修二会(しゅにえ)」といい、大きなたいまつを使うことから「おたいまつ」と呼ばれたりします。また、13日の早朝に本尊に捧げる1年間の香水を若狭井という井戸からくみ上げることから「お水取り」と呼ばれたりもします。この行事は関西に春を告げる行事として有名で、お水取りが来ないと本当の春は来ないといわれています。 木造の東大寺二月堂でを一般市民を代表した修行僧11名が一斉にたいまつを引きずり回し、床にたたきつけて火の粉が飛び回る様は、大変ダイナミックです。たいまつの火の粉を浴びると、その一年は安泰に過ごせるとの言い伝えがあり、毎年大勢の観光客が火の粉を浴びようと駆け寄ってきます。
※ミニ知識より |