1995年(平成7年)1月17日発生の阪神・淡路大震災から、20年の節目を迎えました。 最大震度7、死者・行方不明者6000人以上、負傷者4万3000人以上、建物の全壊10 万4000棟以上など、甚大な被害をもたらしたこの震災の教訓のひとつに、家具固定の重要性があります。 当時震度7を観測した地域などで、住宅の全半壊を免れたものの、部屋では家具が転倒し、食器棚などは扉が開いて中の食器類が散乱し、また、冷蔵庫やピアノは移動したり、テレビや電子レンジが飛んだりと、日常では考えられない現象も確認されました。
これら転倒した家具の下敷きになってケガをしたり、家具が散乱したために、火災からの避難が遅れてしまうなど、被害が大きくなることが考えられます。近年発生した大きな地震の負傷原因を分析すると、阪神・淡路大震災で46%、新潟県中越地震で41% と、3〜5割の人が家具類の転倒・落下により負傷しています。【内閣府 「防災に関する特別世論調査」(平成21年12月)より】
当市は、首都直下地震による著しい被害への対策を推進する必要がある区域として、「首都直下地震緊急対策区域」に指定されており、マグニチュード7クラスの地震が今後30年以内に発生する確率は、70%程度と推定されています。明日起きるかもしれない大地震から自分や家族などを守るため、家具の固定に取り組みましょう。
【総務省消防庁HP「地震などの災害に備えて 地震による家具の転倒を防ぐには あなたが守る−家族の安全」を加工・作成】 ※平成7年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」をふまえ、災害時におけるボランティア活動および自主的な防災活動についての認識を深めるとともに、災害への備えの充実強化を図ることを目的として、毎年1 月15日から21日を「防災とボランティア週間」とすることが、平成7年12月15日に閣議了解により定められました。
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