ギリシア神話で、美少年ナルシッサスが水面に映る和が姿に見とれ、そのまま花になってしまったのが水仙といわれており、英名は narsissus です。また、自分の美貌に酔いしれる人をナルシストと呼ぶのもここから来ています。 水仙の漢名は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典からきています。きれいな花の姿と芳香がまるで「仙人」のようなところと、水の豊かな土地を好むことから「水仙」と名づけられたということです。日本でも中国での呼び名をそのまま日本語読みにして使っています。 園芸品種も多いですが、日本に古来からある水仙はとてもよい香りがします。日本水仙は早咲き水仙で12月から2月ごろに咲き、お正月の生け花にもよく使われます。また、雪の中でも春の訪れを伝えるので雪中花とも呼ばれています。 福井県の越前海岸は水仙で有名で2月は至るところで美しい花の絨毯を見ることができます。また、水仙は福井県の県花にもなっています。
※ミニ知識より |