9月の声を聞くと田の稲穂も頭を垂れてきます。 稲刈りの時期は地方によって様々ですが、基本的には、穂首の茎の2/3が黄土色になり、田んぼ全体の2/3が黄土色になったら稲刈り時です。これ以上放っておくと折れてしまって脱穀が大変になります。
現在では稲刈りから脱穀まですべてコンバインといわれる農機具をつかいますが、昔は家族総出の数日がかりの作業で、「農休み」といって稲刈りの時期には小学校が休みになりました。クワでの稲刈りは、まず左手で刈りたい稲を一束、手前から前に押す感じで持ち、右手で持ったクワで稲を奥のほうから手前に引いて、できるだけ下の方を刈ります。
こうやって刈った3束くらいの稲をワラでひとつに束ね、乾燥させます。数週間干した後脱穀して玄米にします。
昔はあちこちで見られたこの光景も最近ではめずらしいものとなってしまい、各地では稲刈りツアーという稲刈りの体験ができるイベントが開催され、子供たちに人気のようです。
※ミニ知識より |