3月は卒業式。宝塚歌劇団や、「はいからさん」を思わせる袴姿が、年々、卒業式のスタイルとして、定着して参りました。女袴の歴史をちょっと辿ってみると、奈良時代の裳(も)に繋がるようです。裳とは腰から下にまとう、ひだスカートのようなもので、やがて袴となり、宮中で仕える女性の日常着になったといわれています。なるほど雛人形の三人官女も、緋の袴をつけていますね。 明治になって女子学生が誕生すると、袴は制服として用いられ、それは大正・昭和の初期まで続きました卒業式の袴姿は、女学校の制服として袴が用いられた大正から昭和初期の時代へのノスタルジーとともに、当時の先進的で活動的な女性のシンボルという意味もあるのでしょうか。
※情報元:ミニ知識より |