【ノロウイルスによる食中毒及び感染症】 ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
【感染しないようにするには!!】 ノロウイルスによる感染症胃腸炎の感染経路は、患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつから人の手を介しての二次感染や患者の口からの飛沫感染等直接感染する場合があります。また、ノロウイルスによる食中毒の感染経路は、汚染された二枚貝を生あるいは十分に過熱調理しないで食べた場合やノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合などがあります。
感染を予防するには、1.手洗い(調理を行う前、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換を行った後)。石鹸を十分泡立てて洗い、清潔なタオルまたはペーパータオルで拭きましょう。2.調理台や調理器具の殺菌(次亜塩素酸ナトリウム、85℃以上の熱湯で1分以上の加熱)が有効です。また、3.下痢や吐ぶつの処理として、患者の下痢等は症状がなくなっても、通常では1週間程度長い時は1ケ月程度排泄が続くこともあるので、オムツや拭き取ったペーパータオル等はビニール袋に密封して廃棄しましょう。また、吐ぶつの処理の注意点は、ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、速やかに処理し、ウイルスが屋外にでていくような換気を行いましょう。4.調理の際は食品の中心部までしっかり加熱(中心温度85℃で1分以上の加熱)を行いましょう。
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