住宅が倒壊しなくても、人命が失われることもあります。平成21年8月11日 に静岡県中心部を襲った最大震度6弱の地震では、家が住めなくなるほどの 被害がなかった中、家具固定や落下物対策などの不備によって死者1人を 出し、けがをした方の42.9%の負傷原因となったという報告がありました。 また7年1月17日に発生した阪神淡路大震災では、建物に被害がない場合でも、家具類の転倒や落下が原因でけがをした人が4割を超えたというデータも あります。
室内での被害を防ぎ、安全な避難経路を確保するためにも、日ごろから家具の転倒防止対策を行っておきましょう。
■対策 ▼寝室・幼児・高齢者の居る部屋にはなるべく家具を置かない ▼部屋の出入り口付近や廊下・階段などに物を置かない ▼火気の周辺に家具を置かない ▼家具の上にガラス製品など落下すると危険なものを置かない ▼重いものを下の方に収納し倒れにくくする ▼前のめりより後ろもたれ気味に家具を置く ▼壁にL字金具などで固定 ▼壁や床に直接固定できない場合は2種類以上の器具で上下から固定 ▼上下が分割している家具は必ず金具で連結 ▼壁への固定が困難な場合は天井との隙間を埋める ▼ガラスに飛散防止フィルムを貼る ▼開き戸の家具に開き戸ストッパーを取り付ける ▼防炎カーテンを取り付ける
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