子どもへの虐待は、連日のように新聞などで報道され、依然として痛ましい事例が後を絶ちません。 子どもへの虐待の相談件数は増え続け、平成23 年度では全国で約6万件にもおよび、最多件数を更新しています。 虐待は、家庭という密室の中で行われていることが多く、周囲から発見されにくい状況にあります。また、発見しても「しつけの一環かもしれない」として、通報を迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。あなたの「心配」の電話が子どもと家族を救うことにつながります。迷わず市こども課や児童相談所にご相談ください。 一方、社会情勢が複雑化するなか、親の孤立化も増えています。子育てに何らかの不安や困難を抱える親も多く、子どもと家族を地域社会全体で支えていく必要があります。
■児童虐待には、次の4つの種類があり、子どもの心身の発達に深刻な影響を与えます。 @身体的虐待・・・殴る(顔にけがやあざがある)、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、火傷を負わせる、戸外に締め出すなど。 Aネグレクト(養育放棄)・・・家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、保護者以外の同居人による虐待を放置するなど。 B心理的虐待・・・言葉による脅し(「お前を生まなければよかった」「死ね」「消えてしまえ」)、無視する、兄弟で差別的な扱いをする、子どもの目の前でドメステック・バイオレンスを行うなど。 C性的虐待・・・性的行為の強要、ポルノグラフィの被写体にするなど。
■子どもを虐待から守るために 「虐待を受けているのではないか」と気になる子どもを発見したときには、ためらわずに行動をおこしましょう。相談や通報は下記までご連絡ください。 ※ 通報者(匿名でも可)の秘密は守られます。たとえ、調査の結果虐待でないとわかっても責任は問われません。 地域住民や子どもに関係するさまざまな機関が連携し、地域全体で子どもを育て、家族を支えていくことが虐待の未然防止につながります。日頃から地域において「あいさつや声掛け」を積極的に行い、子育て中の家族を温かく見守りましょう。
■子育てがつらい、いらいらする、子育ての悩みを相談する人がいない 家庭児童相談室(こども課内)では、家庭児童相談員がしつけや発達など子どもについてのざまざま相談を聴き、子育ての手助けをしています。お気軽にご相談ください。 ※ 相談者の秘密は守られます。
●家庭児童相談室(相談日時):月〜金曜日(祝日・年末年始を除く)の午前9時〜午後4時。
■問い合わせ:こども課子育て支援グループ(電話:64‐1111内線273) |